ちゃんと盛り付けろ ! | バツイチ女の開き直り生活

ちゃんと盛り付けろ !

「ちょっと、あんた ! サラダくらい綺麗に盛り付けなさいよ!」

某、大型ショッピングモールの
某有名デリカ店の量り売り…

つい、怒鳴ってしまった。
それも、地元弁まるだしで…。

だって、だって、取り分け方がとっても汚いんだもん。

なんでもっと綺麗に容器に盛れないの?
ほら、そこそこ。
レタスがはみ出てるじゃないの~。
こらぁぁっ!!!
レタスがはみ出てるのに
蓋をするんじゃないわよ!
こら、こら、あんたよ、あんた!!!!!

も~う。責任者呼びなさいよ、責任者!!!


我が街は地方の中でも都市の部類に属する。
ただし、ここから東京に行くよりは
ヨン様宅の方がはるかに近い。
よって、街の中にはアジア系外国人が多い。
特に東部には大きな大学があるので
肉まんの美味しい国から来た留学生が
ウヨウヨしている。

いくら私が大爆発でどなっても
そのバイトはニコニコしながら
サラダを汚く盛りつづけた…。

日本語が通じてないのである。


バツイチになる前、一時期、
ツレと一緒に食べ物屋をしていた。
街のランドマーク的場所に出店していた。
バイトを募集しようと某有名アルバイト雑誌に掲載したところ
8割がたはその国からの留学生ばかり…。
それでもアジアからの観光客が多いので
フロアの方は通訳がてら助かった。
悲惨なのは厨房…。
ちょっと目を離すと

ドカッ!
バサ~ッ!

せっかくの料理が
見るも無残に型崩れで皿に盛られる…。

毎日、毎日、口が酸っぱくなるほど
日本人の繊細さを叩きこんだが
無駄だった…。

国民性の違いという
大きな壁に私は完全降伏白旗状態…。



あ~、サラダ一つであの時の無念さが蘇る。


世界はみんな友達~
あなたも私も同じ地球の上に住んでいる~
いいのよいいのサラダくらい
自分で作ればいいのよね~

「ありがとう。でも、もう結構。」

唯一覚えている英語以外の外国語。
久しぶりに口にした一日だった…。